北海道函館の温泉地、湯の川にある「湯倉神社」というウサギ神社の紹介です。
この神社は大国主命系のウサギ神社に分類されますが、私がこれまで参拝したウサギ神社の中でも「おみくじ」の種類が豊富でした。
どれを引くのか迷ってしまいますが、気になったものは全部引いてきました。
湯倉神社に行ってきた
さて、今回紹介する「湯倉神社」は北海道の函館市電「湯の川」駅のすぐそばにあります。
湯の川は温泉地として知られていますが、実はその湯の川温泉の始まりがここ湯倉神社の起源とも言い伝えられています。
伝説によると、五百余年前の享徳二年(一四五三)頃、一人のきこりが家に帰る途中に小高い丘(現在の湯倉神社のあたり)で一休みをしていたところ、沼沢地で湯気が立っているのを発見し、近づいて手を入れてみると湧き湯でした。その後、きこりが病気になり腕の関節の痛みがひどくなったとき、湧き湯のことを思い出し、湯治をしたところ、程なくして病気が治りました。そこで、きこりはそのお礼にと薬師如来を刻み、小さな祠(ほこら)を建てて安置したのが、湯倉神社の起源であり、今日の湯の川温泉の始まりであります。
湯倉神社ホームページより
これは言い伝えのようですが、同ページには明確な由緒も書かれてあり、いずれにせよ温泉・温治と深く関係する神社のようです。
湯倉神社の祭神は大己貴神、少彦名神、倉稲魂命で、大己貴神つまり大国主命を祀っているのでその関係でウサギ神社だということです。
「大国主命在るところに、ウサギ在り」です。
境内の様子
境内はそこまで広くありませんが、観光客と思われる人が結構いました。
境内の手水舎にまず向かいました。
残念ながら手水舎にウサギはいませんでしたが、ライバルのカメがその代わりいました。
カメが水吐いているのも珍しいタイプなのでは?と思います。
本殿へ向かいます。
本殿に参拝するとき、お賽銭入れの上にこんなものがあるのに気づきました。
なんとウサギを抱えた大国主命の木彫り像です。
可愛いので、多めにお賽銭入れときました。
本殿の横には撫で兎がありました。ウサギ像があれば、もうウサギ神社ですね。
この角度だと怒った別の動物に見えますが……、
こうするとウサギです。
撫でて願い事をしてきました。もちろん、感染症予防でその後の手は持参のアルコールで拭きました。
これからの時代、撫で兎の横にもアルコールを置く必要がある気がします。
境内には他にもウサギに関係するものがありました。
因幡の白兎にインスパイアされた神社アトラクション「治癒の小槌」がそばにありました。
白兎神社は以前紹介しましたが、白兎神社も縁結びの他に皮膚病など広く「治療」にご利益があるということで、湯治に縁が深い湯倉神社がそれをプッシュ出来る余地はあります。
ウサギ神社にこういう縁結び系の木があるとなんとなく有難い気もします。
写真では分かりにくいですが、木の割れ目に小銭が突っ込まれています。
様々なおみくじ
神社と言えばおみくじが欠かせませんが、特にこの湯倉神社はおみくじの種類が豊富で面白いなと思いました。
例えば、この「イカおみくじ」は函館ならではです。
こういう風にイカ型のおみくじが並べられていて、括りつけられた輪を釣り竿の先に引っかけて釣ります。
函館市場のイカ釣りと同じです。(イカ美味しいので、是非函館市場内のイカ釣りもやってみて下さい。私はやりました)
イカGET。
そして、やはりウサギ神社で気になるのはうさぎみくじです。
この湯倉神社にはうさぎみくじが2種類あります。
一つは「うさぎおみくじ守り」です。
これはその名の通り、おみくじでありお守りでもあります。
このように楠で作られた木玉に様々な可愛いウサギ紋様が描かれてあって、それが今の運勢になるというものです。
上の画像右下に見えるのが私の引いたおみくじです。これは「顧兎」になります。
ちょうど宇治神社の「見返り兎」のような紋様ですね。
これを「しけ絹」で作られたお守り袋に入れて、お守りとして持ち歩くというものになっています。
もう一つは、「神兎みくじ」です。
これは先ほど境内にあった撫で兎をかたどったうさぎみくじで、うさぎみくじの在り方としてはオーソドックスなものです。
こんな感じで他のうさぎみくじ同様、陶器のうさぎを並べることができます。
湯倉神社行ってきた感想
何よりも、おみくじ等の授与品が充実していて驚きました。
紹介しませんでしたが、他にもお守りや絵馬などのウサギ神社グッズがありました。
これは絵馬とお守りがセットになった「飛躍セット」です。
絵馬が青ベースに月とウサギが書かれていてカッコイイと思います。
御朱印も頂きました。
今まで頂いた御朱印の中では一番押印の数が多く、ゴージャスな感じになっています。
そして、御朱印を受けると写真右の「やくしの湯」というウサギがパッケージに書かれた可愛らしい入浴剤も一緒に頂けました。
これでもう一日温泉気分を味わうことができます。
やったね(^^)
という訳で、函館観光の際には湯倉神社に行ってみてはどうでしょうか。
では、さよなら。
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