【手相】離れ型手相(KY線)の特性と生き方・取り扱い説明書

離れ型の特性・生き方 手相

以前、「離れ型手相(KY線)」の意味に関する記事を書いて、その内容自体は私も自信があるのですが、今になって私の意図があまり伝わっていない気がしてきました。

そこで、もう少し具体的に特性や性格、そのコントロールの方向性というものを説明出来ればと思います。

如何なる長所も短所もその裏返しですので、ともかくその人の特性を事実として理解することが大切です。

本記事はその離れ型手相の「取り扱い説明書」と思っていただければ幸いです。

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離れ型手相(KY線)の解説おさらい

以前私は、離れ型手相(KY線)の意味は「リスクテイカー(向こう見ず)」だと述べました。

その結論自体は私自身も本質を突いたものだと思っていて気に入っているのですが、私が記事をなるべくコンパクトに書こうとして具体例や易しい説明が少なかったために、勘違いしたり誤解している人が多いのではないのかと今更不安になってきました。

そこで、本記事はもう少し実用的な「取り扱い説明書」という形を目指して、丁寧に説明しようと考えました。

はじめに、おさらいというか基本的なことを改めて説明します。「KY線(離れ型)」というのは次のような手相の事を指します。

「離れ型」手相の説明
「離れ型」手相の説明

要は「知能線と生命線が離れている手相」のことです。

ちなみに、マスカケ線(感情線と知能線が重なっている手相)がさらに生命線と離れているパターンなども稀にあります。

そして、その離れ方が大きいほどその傾向も強くでます

私は、2mm以上のものから5mm、7mm、10mmという風におおよそのグラデーションをつけます。10mm以上離れるのようなものは珍しいようです。

尚、片手だけの場合などはまた別記事に書きたいと思います。

以下では、肝心の「リスクテイカー(向こう見ず)」という意味について、もう少し分かりやすく説明してみます。

下の図を見て下さい。今回はこういう魚の群れで説明していきます。

ある社会集団があったとします
ある社会集団があったとします

こういう社会集団があったとして、離れ型手相の人は次のようなポジションにいる傾向があります。

「離れ型」手相のポジション
「離れ型」手相のポジション

そして、以下のようなことを各人は集団内で考えて行動します。

集団内で各人が考えていること
集団内で各人が考えていること
離れ型の考えのイメージ
離れ型の考えのイメージ

このように「集団の先頭に立つ可能性が高い人」が離れ型なのです。

先頭に立つということは、後に人が着いてくればリーダーとなりますが、人が着いてこなければ孤独になってしまいます。

これが様々な手相本で離れ型手相の人が「マイペース」・「大胆」・「リーダー気質」・「プライドが高い」などと書かれている所以です。

全ては「先頭に立つ」という宿命が根本にあります。

その為に、リスクを「取れてしまう」人達=「リスクテイカー(向こう見ず)」なのです。

そして、前から危機が迫ってきた時に真っ先に犠牲になるのはその群れの先頭にいる人です。

その一方で、皆と違う方向に向かう先頭に立っているならば、そのような危機を意図せずに回避することが出来ます。

これをふまえると、離れ型の人が飽きっぽい性質を持っていることが多いのは、「人間の多様性を確保する」という役割を与えられているからだと言っても良いと考えます。

それで、いかに周りの空気を読んで集団に溶け込んでいても、ふとした瞬間に自分の進む方向を変えたくなる衝動が襲ってくるのが離れ型なのです。

それは全て「集団の先頭に立つ」という宿命を背負っているからに他なりません。

繰り返しになりますが、これは「良い悪い」とかいう話ではなくて「そういう特性」を知っておこうという話です。

離れ型手相(KY線)の特性の具体的説明

ですので、この線を持っている人は意外と「一人になりたがる」傾向があったりします

その癖に結構な寂しがり屋であったりするので、周囲からしてみると「?」という状態です。

けれども、上に述べたような特性を踏まえていれば、この心理も分かるはずです。

「集団の先頭に立つ」宿命にある離れ型は、たとえある集団に馴染んでいても、ふとした瞬間にそれに対する反動が起こってしまう場合があるのです。

それで集団とは違うことを発作的にやり始めて、一人になります。

しかし、そんな自分の後ろに人が着いてこなければ「集団」は形成されずに孤独になってしまうので、仲間を求めて寂しがり屋になるのです。

ウサギは寂しくても死なない
ウサギは寂しくても死なない

これは見方を変えれば元の集団を乱しているので「KY(空気が読めない)」という風にも言えます。

けれども、本人の視点からしてみれば、途中までは空気を読んで集団に馴染んでいた訳ですから「KY」と言われるのは納得いかないのです。

ですので、離れ型の人は空気を読む力が無い訳ではないのです。周りの空気が自身の判断基準と一致していないだけです。

また別の視点では、「じゃじゃ馬」のようでありコントロールが効かないという表現も出来ると思います。

実際、某手相芸人が現れる前の古い手相本などには、「離れ型の女性はじゃじゃ馬です」みたいに書かれていたりします。

これは急に「ヒヒーン」と上にいる人を振るい落としたくなることを指しています。

自分が手綱を握られていると分かると、何故かムカついてしまうのです。そういう意味での自由人です。

こういう特性は全て根本に「集団の先頭に立つ」という原理が働いている結果なのです。

そして、この傾向は人間関係や社会の中だけに留まりません。

例えば、熱中していたはずの趣味にふとした瞬間飽きてしまい、別の趣味に飛びつくということが結構あると思います。しかも、特別な理由なしに。

それでドンドン色々なものに手をつけては、何処かしっくりこないのでやめていくのです。

これは「多趣味・アンテナが広い」とも言えますが、一つの事を深堀り出来ないという点で「飽きっぽい」とも言えます。

また例えば、意見が急に180度変わったりします。

昨日の夜に言っていたことと、今日の朝に言っていたことがまるっきり違う。なんなら、1分前と違う。

「え?あれだけこだわっていたのに折れるの?」みたいな。価値判断の基準が全く変わっていることも珍しくありません。

これは「考えが柔軟」とも言えますが、「一貫性がない」とも言えます。

あと、「今日仕事辞めてきた」みたいなことをする人もこういう手相をしている可能性が高いです。

ただ、その場合には同時にもれなく次のプランを引っ提げていることでしょう。本人の中では無計画という訳では無いのです。他に心移りしている面が強いです。

これは「大物になる可能性がある」とも言えますが、「確実性が無い」とも言えます。

(※そして、そのプランニングは甘い場合が大半でしょう。ちなみに、もう一つの仕事を辞めるパターンはストレス耐性が無い場合です。)

以上のように、離れ型手相の人は自分の「集団の先頭に立つという本能」を十分に満たすことのできる居場所や分野を見つけない限り、放浪を続ける傾向にあります。

しかし、十分に自分の能力を発揮する場所を見つければ、その集団のリーダーとなることが出来るので良い人生となる確率が高くなります。

従って、離れ型の人は自分がリードアウト出来る居場所や分野を見つけることが肝心なのですが、これが中々難しいことは容易に想像できるでしょう。

コンパスや地図なしに海に出ても、よほど運がよくない限り、大海をさまよい続けるか荒波に飲まれて大破というオチが殆どで、しかも生き残った人達の真似をしても、行きつく場所に自分の居場所は既に無いのです。

それに、そうして見つけた場所をキープするのには能力が常に要求されるのです。

離れ型手相(KY線)の生き方と「取り扱い説明書」

以上を踏まえて、離れ型手相の人は上手くいっている場合は上手くいきます。

確かに、平均して高い能力は要求されるのですが、そのポジションを維持するだけの努力もするので、実はそこまで能力面で苦労することが無いのが離れ型なのです。

しかし一方で、特性がデメリットとして出た時に大きな困る問題があります。

それは、自身のアイデンティティを築き上げにくい点です。

ひいては、金銭を得ることが難しくなる場合があります。

これは当然の帰結で、社会というのは分業によって各個人が専門に特化した成果を交換して成り立っているからです。

居場所や分野を転々とする傾向がある離れ型は、その専門性が身につかない可能性が高いのです。

そして、そういう専門性は自身のアイデンティティにも深く関わるので、「一体何が得意で好きか分からない私」は、社会の中で当然息苦しくなります。

離れ型手相(私の左手)
私も「離れ型」です

それは実は、私もなんですが(^^;

しかし、こういう傾向に対する対策が最近ようやく私自身も分かってきました。

高い初心を持つことと、自分の「点が繋がる」という強い信念を持つことです

そして、チャレンジを諦めない。

何より、「スティーブ・ジョブズ」という偉大な先人がその生き方を保証してくれています。

どういうことか。順に説明していきます。

例えば、「ペン習字」を趣味にしていた人が急に「フラワーアレンジメント」をやりたくなってしまったとします。

これらは一見何も関係が無い文字と花という分野なので、経験値はリセットされるように思われて、全てが無駄だったと感じてしまいます。

しかし、自分は「綺麗なものを追求するのだ」という高い初心があれば、一見関係のない「文字」と「花」を組み合わせるという方向性が見えてくるので、そんな経験も無駄ではなくなるのです。

万が一、「フラワーアレンジメント」が違うなと思って「イラスト」に手を出しても、「花」というモチーフと「文字」というモチーフは本人が「綺麗なものを追求する」というスタンスを捨てない限りは無駄にならないでしょう。

その逆に、情熱や初心が分からない人も、ペン習字・フラワーアレンジメント・イラストなどと、それまでに辿ってきた道から「綺麗なものが好きなんだ」と見えてくることがあると思います。

肝心なのは初心を志高く持つことと、やってきたことがまとめ上がっていつか形になるという強い信念を持つことです。

そのために、チャレンジを続けることです。

というのは、スティーブ・ジョブズという有名な人がいます。

そして、彼は他ならぬ「離れ型」手相の人なのです。

彼は「離れ型」の星です。そこで、彼のエピソードを紹介してみます。

ジョブズというのは山ほど有名なエピソードがあるので調べてみると良いですが、私が紹介したいのは「伝説のスピーチ」と呼ばれるスタンフォード大学の卒業式スピーチで話されていたエピソードです。

その中でジョブスは3つの話を紹介するのですが、私は特にその一番目の「点を繋げること」という話が離れ型の人間の生き方に大切なことだと考えるのです。

そして、このスピーチの内容自体、まさしく彼が「離れ型」だからこそという内容のような気がするので、是非一度通して見てみて下さい。

時間が惜しい人のために「点を繋げること」という話を端折って説明すると、以下のようなエピソードです。

ジョブズの生みの親は未婚の大学院生でジョブズは養子に出された。

元々預けられるはずだった弁護士夫婦が女の子を希望したため、学歴の良くない夫婦にジョブズを大学に入れる条件で預けられることになった。

成長したジョブズは大学に入学したが、授業料が高く裕福でない親に負担をかけることもあり、大学に意義を見出すことが出来なくなってとりあえず中退した。

それで興味のある授業にモグリをするようになり、カリグラフィの授業をきっかけにフォントに興味を持った。それが10年後Macのフォント機能に繋がった。

このように振り返ってみると点と点が繋がっているが、その時は分からない。

そして、ジョブズはこう言います。

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something, your gut, destiny, life, karma, whatever. Because believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart. Even when it leads you off the well-worn path, and that will make all the difference.

今やっていることがどこかに繋がると信じてください。何かを信じてください。あなたの根性、運、命、業、なんでも構いません。その点がどこかに繋がると信じていれば他の人と違う道を歩いてても自信をもって歩き通せるからです。

スティーブジョブズのスタンフォード卒業式スピーチ

この話からも分かるように、「離れ型」の人間は自身の「リスクテイカー」という特性を踏まえながら、その性格のせいで寄り道をすることになっても、全てをまとめ上げて形にするという強い信念を持つことが肝心です。

何より、ジョブズの言う「業」は「離れ型」という手相そのものですからね。

人生の全ての出来事は「フラグ」だと信じて前向きに生きていこうという事です。

しかし、フラグも回収されなければフラグにはなり得ません。そのために、最初の志は高く、熱く持っておくことが重要です。逆に、やってきたことから道が見つかってくることもあります。

そのために、チャレンジを諦めない。

そうすれば、ジョブズのように業界の風雲児になる可能性も見えてくるのではないでしょうか。

離れ型手相(KY線)が周りにいる人達へ

最後に「離れ型」の人が周りにいる人達に、どう本人と接すれば良いのかアドバイスを書いておきます。

ズバリ、本人の好きにさせてあげて下さい。

「コイツ、マジか……」と思うこともあると思いますが、束縛や誘導などは反発して良からぬ方向に進む可能性が高く、むしろ逆効果になる可能性が高いです。

そして、イチイチ構ってあげなくて良いです。

イチイチ付き合っていると振り回されて疲れるだけになってしまいますし、別に自分が構わなくても、寂しがり屋なので仲間がいなければ元の場所へ帰ってきます。

自分の好きなようにやって成果が得られそうにないと本人が分かれば、その方向性で更に計画や能力のブラッシュアップを重ねるか、また諦めて違う方向へ舵を切り始めます。

ですので、とりあえずは好きにさせて、向こうから真剣に協力を求めてきた際にリターンの見込み分だけサポートしてあげたらいいと思います。

とにかく、抑圧することだけは避けた方が良いです。

尚、思いの外長くなってしまったので、「離れ型」が片手の場合・両手の場合という読み方に関しては別記事にしたいと思います。ただ、その読み方というのは別に大したものでもありません。

離れ型手相、及び自分に関する理解が深まっていれば幸いです。

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