【手相】エロ線(金星環)の意味と「エロス」に関する考察

手相
エロ線(金星環)アイキャッチ

エロ線(金星環)というのは、その名前から勘違いされていることが多い手相です。

「エロ」と聞くと、多くの人が肉感的なイメージを想像すると思いますが、むしろこの線は芸術的センスや感受性といった精神面に深く関連していると説明されます。

そして私は、そういった意味の根幹には「人」そのものに関する興味が表れているのではないかと考えています。

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エロ線(金星環)の見方と意味の通説

エロ線(金星環)というのは、人差し指と中指の間・中指と薬指の間を結ぶ弧状の線を指します。

エロ線(金星環)の説明
エロ線(金星環)の説明

完全な弧を形成していないものや、縦線が多く入ったもの、何重かになっているものなどいくつか有名なバリエーションがあるのですが、それらはあくまで基本の変形ということで、本記事では基本的な形について述べていきます。

ちなみに、人によっては切れ切れなものを標準とする人もいるようなのですが、やはりこの線は原則的に「環」ということで、私は完全な弧状を基準としています。

エロ線(金星環)にはバリエーションがある
エロ線(金星環)にはバリエーションがある

この線の意味として、通説では、愛情や美的センスを司る金星(ヴィーナス)の意から「美的・芸術的センス」や「感受性」、「色気(性的魅力)」を表すという説明が多いと思います。

しかし最近では、某手相芸人が命名した「エロ線」という呼称の方が有名になってしまい、「色気」や「エロ」に関する意味が誇張されて様々なメディアに紹介されていることが多いです。

某手相芸人の功罪の中でも、特にこのエロ線(金星環)に関する影響は大きいものだと言えるでしょう。

手相とはあまり関係なさそうなサイトなどでも、「この手相がある人はエロい!」などと銘打ってアクセス数を稼いでいそうな記事を見かけることは珍しくありません。

それだけこの「エロ線」というネーミングはキャッチ―なものであることを意味しているのですが、それ故にイメージが先行してしまい、一般的に広く勘違いされてしまっている手相でもあります。

金星環と金星丘の位置関係の謎

金星環について、私が不思議に思っていることについて少し書いておきます。

それは、何故か金星環と金星丘だけ離れた場所にあるということです。

というのは、例えば太陽丘には太陽環、土星丘には土星環のように、○○丘と○○線というのは対応した同じ場所を指すのが普通なのですが、何故かこの金星環に限って同じ場所を指していないのです。

そして、金星丘上の環というものに関して、私は何も聞いたことがありません。

何故金星環だけ「丘」と離れているのか?
何故金星環だけ「丘」と離れているのか?

場所についてだけで言えば、他と同じく親指の根本を囲むような線なのでしょうが、少なくとも私はそのような線を見聞きしたことがありません。

いわゆる「ファミリーリング」は聞いたことはありますが。

ここで私が考えているのは、実は「金星環」というのは存在しないのではないかということです。

いや、厳密に言えば「金星環」というのは本来生命線の事を指しているのではないかという仮説を立てています。

というのも、後に述べるように、どうもこの「エロ線(金星環)」というのは本質的な部分が金星丘とは異なったものであるように私には感じられるのです。

その考察については次の記事として「M線・S線」を取り上げる際に詳しく行いますが、どちらかというと「土星丘」と「太陽丘」の意味の方が近いよね?というのが私の考えです。

「近い場所の線には近い意味がある」というのが手相研究における私の基本的なスタンスなのです。

エロ線(金星環)の意味する「エロス」とは

私はエロ線(金星環)の意味する「エロス」というのは、どちらかというと精神的なものに関わっていると考えています。

端的に言えば、自分も含んだ「人」に対する好奇心・探求心。アンテナの強度。それは広く美的感覚だとも言えます。

少なくとも、それは肉欲そのものの強さを意味してはいないと考えています。

そして、その根源が何かと考えた時に、 それは「人」そのものに対する興味の強さ 、言い換えれば、どの程度自分や他人に対して意識を払っているのかということだと私は思うのです。

こういう部分が「感受性」や「芸術的センス」といった通説の意味に繋がっているのだと考えます。

何故、私がそういうことを述べるのかというと、このエロ線(金星環)というのは繋がっていない不完全なもの(いわゆるM線・S線など)まで含めると、大体の人・非常に多くの人にある線だと体感的に思っているからです。

正直、珍しい類の線ではないと思います。

その点からも、人間というものは大体、自分か他人に対して多少は興味を持っているものなのです。

私にもあります(人差し指側の判定は要議論)
私にもあります(人差し指側の判定は要議論)

しかし、稀にツルっとしていて本当に何も線がない人がいて、そういう人は身近で良く知る人は数人しかいませんが共通点として、何か自分なりの美的感覚や好きな世界を持っているのは間違いないのですが、根本的には「人」に全く興味がない印象を抱くのです。

ただ、これも表現が難しいところで、興味がないと言っても他人に嫌われてもいいとかそういうことではなくて、「他人を知りたい」・「自分を教えたい」という肉感を持った熱量みたいなものがないのです。

その意味ではそういう人は色気がないのだとも言うことが出来ると思います。自分や他人に対してカラっとした距離みたいなものがどこかにあって、その距離感が合わない人からすると近寄りがたいのです。

そういった自分や他人への関心というものが金星環の「エロス」であり、巷で言われているような「色気」や「性的魅力」といった意味に繋がっているのではないでしょうか。

重ねてになりますが、金星環における「エロス」というのは、「エロ」という言葉を聞いて多くの人が連想するであろう肉感的なイメージとは全く異なる意味であるだろうということは強調しておきます。

総じて、現時点(2022年3月)では「人(自分や他人)への興味が強い」と私はこの線がある人を見たときに言う・思うことにしています。

ただ、それもやはり勘違いされそうな微妙にズレた本質的でない表現であって、正直、この線に関してはバシッと当てはまる言葉がまだ見つかっていません。

しかし、確かに人への興味というか、執着が薄い人間は「エロい」とは言えない気はします。

ちなみに、もし私がそういう単純な「肉欲の強さ」を見るならば、手首をまず見ます。そして、金星丘(親指の下)と全体的な肉付きを見ます。

(※手首・足首の付近というのは「そういうツボ」がある場所でもあります。)

特に利き手とは逆(あまり使わない手)の手首の強さ、そして金星丘下部の張りは注目すべきです。何故ならば、それらが地丘として家族運(異性・子供)や先祖(遺伝力)ひいては、運命線を形成しているからです。

下世話な話ですが、「名器の手・精力絶倫の手」というものは間違いなくあるのだろうということです。少なくとも男性は。

そして、この金星環については、本記事にも少しだけ述べたS線やM線、バリエーションに関する考察を次の記事としてもう少し書きたいと思います。

それは、本当にこの手相は「金星環」と言えるのかなぁと疑っている次第からであります。

また最後に、私はこの線に関しては「エロ線」・「S線」・「M線」などと呼ぶのは間違っているのではないかと考えています。普及してしまったからしょうがなくそう呼ぶのですが。

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