前記事に引き続き、エロ線(金星環)関連の手相として、所謂「S・M線」の意味に関する考察と紹介を行いたいと思います。
「同じ場所の線には同じような意味がある」という私の立場では、これらの線は金星丘よりも、むしろ土星丘や太陽丘に関連深い線ではないかと考えています。
そういう観点から他に関連した線を考えてみると、所謂「アピール(自己主張)線」、「気づき線」、「医療線」などの意味や本質も見えてくるような気がします。
S線・M線(金星環の一部)の意味について
「M線」というと、手相に多少興味のある人の中には所謂「ラッキーM線」というものを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、今回私が紹介するのは、人差し指と中指の間から伸びる線の事を指します。
これらの線の意味として、通説では「M線」は「人間関係において相手主導な人・受け身な人」、「S線」は「人間関係において自分主導な人・支配的な人」というような説明がされることが多いです。
それらの意味(支配的/受け身的)が転じて、サディスト(S)/マゾヒスト(M)という呼称が付けられています。
そうです。
この「S/M線」というのは、その形ではなく性癖の「SM」から由来している呼称です。これまた某手相芸人が命名したものです。
ちなみに、この呼び方は前回の記事で紹介した「エロ線(金星環)」同様、あまりにも一般的に普及してしまったと思うので私も使っていますが、あまり本意ではない呼称です。
というのも、確かに「S/M線」という呼び方は合コンとかで盛り上がるのには手っ取り早そうなキャッチーなものだと思うのですが、それは「S/M」の本来の意味からもズレてるし、 人間関係における態度は「S/M」 とは関係ないでしょうと思うからです。
自分から「俺、Sだから」とか言ってしまう人間は単に自己中心的なだけで「S(サディスト)」とは言えない、むしろ相手に色々求める受け身な人間のようにも思える場合が殆どです。
また、少し詳しい人なら分かると思いますが、嗜虐癖と支配癖、「S/M」と「Dom/s」というのはまた少し別物ですよね。
個人的にはS/Mというのは、性癖の「属性」ではなくて「関係性」だよなと思っているのもあって、特に違和感があります。
だから、この呼称は単なる呼称だけで、意味や本質は全く別物と考えたほうが良いです。イメージに引っ張られてはいけません。
それにまあ、性癖なんていうものは単純な外見や発言からは分からないものですよ。そして、手相からも中々分かるものではないと私は考えています。
S線・M線(金星環の一部)に関連した線の紹介
そして、以下からは「では、S線・M線はどういう意味なのか?」という事を考察するのですが、それにはこれらの線と近い場所に現れる線を考えてみるのが良いのではないかと思います。
例えば、「S線」と同じく薬指と中指の間から出る短めの線として、「アピール線(自己主張線)」などと呼ばれる線を挙げることが出来ます。
人によってはこれと「S線」が同じだとしている人もいるのですが、意味も似通ったもので、「アピール上手だ」とか言われたりします。
また例えば、「M線」と同じく人差し指と中指の間から出る短めの線としては、「医療線」や「気づき線」といったものが挙げられます。
「気づき線 」も人によっては「M線」と同じだとする人がいるのですが、意味としては、「医療線(メディカル線)」は「慈善の心がある」、「気づき線」は「相手の変化によく気付く」だとか説明されることが多いです。
これらの関連する線の例を挙げたのは、「似たような場所の線の意味は何となく似てるでしょう?」ということを伝えたかったからです。
つまりは、「S線(人差し指)」側は「自分軸」・「M線(薬指側)」側は「他人軸」だと意味を大まかに分けることが出来る気がしませんか?
そして、それらの意味は「土星丘」・「太陽丘」から由来しているのではないかというのが私の考えなのです。
土星丘(自分)+太陽丘(他人)=金星環?
前回のエロ線(金星環)の記事で、エロ線 (金星環) の意味は「自分や他人に関する意識や興味への強さ」ではないかということを書きました。
そして先述したように、どうも 「S線」側は「自分軸」・「M線」側は「他人軸」だと意味を大まかに分けることが出来る気がします。
では、その意味は何が由来なのかと考えた時に、これもやはり近い場所を考えてみると「S線」は「土星丘」上の線、「M線」は「太陽丘」上の線だと言えるのではないかと考えます。
太陽丘に関しては、以前「ビューティ線(小指側に流れる太陽線)」というものを紹介しましたが、どうも芸術に関連する場所であることは間違いないという説明をしました。
他に通説として有名なのが、名声・地位といった「人気」に関わる丘だということです。そういう風に太陽丘の線は「他人」、興味の関心や自分の心が外へ開いている(ので好かれやすい)と線として現れやすいのかと思います。
社長なのに太陽線がないと、その会社は上手くいかないとかいう話はよく聞くことです。
また、土星丘に関してはまだ記事を挙げていませんが、これもまた興味深い丘でありまして、「自分」に関係する丘だとここでは説明させていただきます。
「自分」というのは、心の殻に閉じこもったり、一人になりたくて孤独を深めたり、そういう自分だけの世界に注意が向きがちであるということです。
いずれ土星環に関する記事を挙げようとおもうのですが、この線を持った私の知っている人は教科書通りの職業、研究職に就いたりしていて面白いです。
というように、そういう太陽丘の「他人」向きなアンテナと土星丘の「自分」向きなアンテナが合わさった結果が「エロ線 (金星環)」という「深く知りたい欲求」みたいなものに繋がっているのではないのかなというのが私の考えだということです。
「S線」は「自分向きの関心」、「M線」は「他人向きの関心」の強さを表した線だと言えるのではないでしょうか。
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