兵庫県の神戸沿線付近にある住吉神社、「本住吉神社」・「住吉神社(魚崎)」の2つを紹介します。
以前に住吉大社の紹介で、「住吉神社にはウサギがいる可能性がある」という話を書きましたが、今回はそのパターンに当たります。
共に駅から徒歩数分でアクセスできる場所にあり、本数の多いJR神戸線を利用することが出来るので、神戸や姫路方面の観光がてらに立ち寄ることも出来るはずです。
本住吉神社(JR住吉駅)のウサギ
本住吉神社は兵庫県神戸市東灘区にある神社で、JR線「住吉駅」から徒歩数分の場所にあります。
住吉駅は大阪駅から快速電車で20分程度でアクセス出来るので、かなりアクセスの良いウサギ神社です。
国道2号線に面した所に鳥居がありますが、その横に早速お目当てのウサギがいます。
これが鳥居です。
わざと写真に入るように撮ったのですが、右側上にウサギが見えますでしょうか。
これがそのウサギです。
瓦の上を飛び跳ねる(?)ウサギです。
これが左側にもいます。下の画像が左のウサギです。
ちなみにこの部分以外に外周の瓦にはウサギはいませんでした。
そして、こちら本殿とその前に置いてあった由緒の画像になります。
本当は本殿にもウサギ模様の彫り?があったらしいのですが、私の時間の都合上あまりにも急ぎ過ぎていて見逃してしまいました(^^;
幸いアクセスが良いので、また姫路方面で狙っている神社を参拝する際、ちょこっと立ち寄ろうかと考えています。
「菟原」と本住吉神社に関する考察
少し話がマニアック(?)なものになってしまうのですが、見出し通りの考察というかメモを置いておきます。
まずは、本住吉神社の御朱印を見て頂きます。
押印に「菟原住吉」と書かれているのが見えるでしょうか?
以前に六甲比命神社の記事で六甲山から見下ろす「菟原」という感想を少し書いたのですが、その「菟原」です。
「菟原」というのはリンク先のwikipediaにも説明されているように、神戸灘区から芦屋市の一帯の地域を指します。実際、住吉駅を降りて神社に向かうまでに「うはらの湯」という宣伝看板を見ました。まさにこの地域です。
そして、一説ではこの地域(六甲山)にウサギが多く駆け巡っていたから「菟原」と呼ばれるようになったようです。
そんな「菟原」にある本住吉神社ですが、御朱印と共に頂いた由緒書きに面白い説明がありました。
この図にある「廣田神社」というのは、これも同じ六甲比命神社の記事で少し言及したのですが、六甲比命神社と深く関わりのある神社であって、六甲山地の東端である「甲山」の麓に位置します。
つまりは「菟原」及び瀬織津姫に関わりの深い廣田神社が昔は大阪湾に面していたということですが、その関係で神功皇后が新羅征伐の帰途の途中に立ち寄り創建したようです。
また同様に、左端の長田神社や生田神社も六甲山から見下ろす平野にあり、長田神社は六甲山地西端の高尾山の麓に位置しています。
ここで私が考えたのは「菟原」という呼称は、むしろ神功皇后に深い関係があるのではないのかということです。
「菟原」という呼称が見られるようになったのは769年という説があるようですが、神功皇后摂政元年は201年(住吉大社は211年)ですので、順序からして可能性は否定できません。
神功皇后が昔の大阪湾沿いに住吉神社を創建していって、兎の瓦を配置していくのに伴って「菟原」と呼ばれたのではないかと。
まあ、だとすればもう少し姫路・大阪方面との分布の整合性が取れないといけませんが、そういう可能性もあります。
それに伴い、住吉大社の記事で「何故か関西の住吉神社にばかりウサギが見られる」ということを書いたのですが、そういうことではないかなぁと思いました。
神功皇后が創建に関わった関西地域の住吉神社のみがウサギと関係しているのであって、おそらく他の地域の住吉神社ではウサギは見られないのではないでしょうか。
ですので、ウサギ神社の法則も「関西の住吉神社にはウサギがいるかも」にしないといけませんね。
住吉神社(兵庫県魚住)のウサギ
もう一つのウサギがいる住吉神社は、兵庫県明石市魚住町にあり、山陽本線「魚住駅」から徒歩5分程度の場所です。
ちなみに、前述の本住吉神社の流れでJR線の「魚住駅」からでも徒歩でアクセス出来るのですが、20分以上歩くハメになったのでオススメしません。
山陽本線には「明石駅」で簡単に乗り換えることが出来ます。知りませんでした。
この住吉神社は本当に海沿いにあって、駅から向かった場所には鳥居が向いていません。
海側に鳥居が向いています。
遠くに鳥居が見えるでしょうか。私に技術があればもう少し綺麗に撮れるのでしょうか(^^;
そして、こちらが本殿と由緒書きです。
それで、どこにウサギがいるかと言いますと「手水舎」にいます。
これが住吉神社(魚住)のウサギです。
水は吐いていませんでした。
また、ウサギは境内のここにしかいませんが、この神社はもう一つ興味深いものがあります。
それは、神木の「藤」棚です。
私が行ったときは季節が異なるので何も咲いていませんでしたが、季節になると綺麗な藤が咲いているようです。
そして、「藤」といえば最近盛り上がりを見せた作品『鬼滅の刃』の印象的なモチーフであって、いい写真が撮れるのではないかと思います。
『鬼滅』好きな方は是非。
それにしても、この日は良く晴れていたというのもあって非常に気持ちいい海風を吸うことが出来ました。
バカンスをビーチで過ごしたくなる気持ちが分かった気がします。
ここでも御朱印を頂くことが出来ます。
興味がある方は是非。
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