京都の清水寺は言わずと知れた有名な観光スポットですが、実はその横に地主神社というウサギ神社があります。
地主神社はウサギ、すなわち縁結び神社として知られています。また、近くには縁切りで有名な安井金毘羅宮もあるので縁結び目的にはもってこいです。
実はいくつかの理由があって、私はこの神社があまり好きではないのですが、ウサギに罪はないので紹介しておきます。
地主神社は実質、拝観料が要ります
地主神社は、清水寺本堂の向かってすぐ右横にあります。
ですので、アクセスとしてはまず清水寺に行くことを考えて、京阪「清水五条」から徒歩で行くことをオススメします。
バス停もあるのですが、基本的に京都でバスに乗ることはオススメしません。路線が多くて分かりにくい上に人が多いです。
特に八坂神社~清水寺あたりは観光客でいっぱいです。
もし京都気分を味わいたくて着物を着ているなら、坂が結構きついので人力車もありかもしれません。
で、問題はここからです。
「清水の舞台」として知られていて、テレビにもよく映る清水寺の本堂に入るためには「拝観料」が必要になります。
大人1人で400円です。
あれ?
先ほど、地主神社は清水寺本堂の向かってすぐ右横にあると述べました。
ということはですよ?
地主神社に行こうと思うと自動的に拝観料400円が徴収されます。
こういうことです。
当然、抜け道はありません。
この事情を地主神社的に述べますとこういう風になります。
拝観料などは必要ありません。(ただし清水寺通り抜けの拝観料は必要です。)
地主神社公式サイトより
なんかいかにも京都らしい言い回しで私は好きじゃありませんが、実質、拝観料がいるということです。
まあ別に清水寺をもう一回見ればいいだけですし、400円なんて大した額ではないのでいいんですが、そのお金があるのだったらお守りの1つぐらい頂けるのにとも思います。
清水寺・地主神社さん、あと100円ぐらい出すので、地主神社を参拝する人向けにウサギが描かれたチケットかグッズを販売しませんか??
コテコテの境内にウサギはいます
大学生時代、私は京都に住んでいたため何回か清水寺・地主神社に行きましたが、地主神社を見るたびに「コテコテしてるなぁ」と思った記憶があります。
鳥居はこんな感じです。
なーんかコテコテしてると思いませんか??
私だけですか??
ちなみに、最初行ったときはコテコテし過ぎてて神社だとは気づかなかったぐらいです。観光客向けにこういう「スポット」を清水寺は作ってるんだなぁと思っていました。
ただ、コテコテしててもウサギはいます。
祭神が大国主命であり、「大国主命在るところにウサギ在り」の法則からウサギが存在しています。
ですので、地主神社は縁結び神社として有名な訳です。
社務所の横にもウサギがいました。
光が反射して見えにくいですが、ウサギです。
その上にもウサギの木の彫刻みたいなのがありました。
ごめんなさい、見えにくい……。
他には、うさぎみくじはありませんでしたが、絵馬にはウサギが描かれていました。
なんか、やっぱりお金の匂いがキツイなぁ。。。まあ、清水寺も日本でトップクラスに儲けている寺ですし、当然、地主神社にも人が集まるのでしょう。
ちなみに、この神社は御朱印を授与していません。
恋占いの石
やはり多くの人は地主神社に縁結び祈願が目的で訪れるでしょうから、有名な神社アトラクションについても触れておく必要があるでしょう。
「恋占いの石」というものがあります。
説明はこんな感じです。
要は、目をつぶって反対側の石まで行けたら成功!
という神社アトラクションです。
実はこの石、縄文時代の遺物だとか。
そもそも地主神社自体、創建年代が神代(日本の建国以前)らしく、歴史がある神社のようです。
こんな石が反対側にもう一つあります。
ちなみに、私はこのチャレンジをやったことはありません。そして、やっている人も見かけたことはありません。
何故ならば、行けば分かるのですが、この石が配置してある場所というのがちょうど本殿の参拝者が集まる場所とお守りを授与する場所の間で、人が集まっているんです。
特に休日はかなり人がいてスペースがないため、そこを目を閉じて歩くというのは結構な迷惑行為になってしまうのです。
ですので、このチャレンジを心置きなくやりたい方は平日の人が少ない時を狙いましょう。
おまけ:神社とお金について考える事
「宗教と金」というのは一口に語ることができない問題を含んでいると思います。
私がこの神社をあまり好きではないと最初に述べた理由がなんとなく伝わっているかもしれませんが、確かに金の匂いがきつすぎるということは一つにあります。
ただ誤解されると困るのですが、基本的に私は神社が金を持つことには賛成なのです。
金がなくて手水舎の水が枯れているような神社は神様的にも居心地が悪いでしょうし、ちょっとした場所を小綺麗にするだけの資金的余裕はあった方がいいと思います。
ただ、稼いではいけないと思うのです。
すなわち、参拝者が信心で金を出すよう仕向けるために神社を綺麗にするのは納得できるのですが、それが行き過ぎて「こちらから売る」という商売人的な発想が滲み出ている神社はあまり好きではない。
特に私が今までもこれからも紹介していくであろう神社は「縁結び」や「ウサギ」といった分かりやすい「売り」があるので、どうしてもそういう側面が出ている神社は多くなってしまうと思います。
「聖職者」にそういう潔白さみたいなものを求めてしまうのは今の時代にはそぐわないのかもしれませんが、割り切ってビジネスとしてやるならば、せめて仮面は完璧に被っておいて欲しいという次第です。
おまけ:安井金毘羅宮はヤバい
「縁結び」と表裏一体の、「縁切り」で有名な安井金毘羅宮が清水寺のすぐ近くにありますので、縁結び旅行のコースとして選択する人もいるのではないかと思います。
そして、ここは有名ですので私も何回か行こうとしたのですが、実は一度も境内に入ったことがありません。
正確に言いますと、境内に近づくと悪寒がするので境内に入れません。
禍々しくて冷く、チクチクした空気みたいなものが安井金毘羅宮の境内から溢れ出ていて向かいの道路まで漏れているため「これはマズい」と身体が境内へ近づくのを拒否するんですよね。とにかく怖い。
行ってみるとそう思う人もいると思います。
ちなみに私に霊感の類はありませんし、オカルト・スピリチュアルも疑っているので、これは実際には「人の怨念」を身体が察知しているのだと思います。(「空気を読む」の延長だと思います。)
現に、他にここまで身体の芯が拒否をするスポットというのは今のところないです。
あそこは崇徳天皇が祀られていたような気がしますが、おそらく神様が「縁切り」を行っているのではないと思います。
他でもない「人」が、あの場に行くことで気持ちを切り替え、意識を集中させ、具現化すべき自身の思いを言葉として認識するからこそ「縁切り」が出来るんでしょ?と思います。
ヤバいのは安井金毘羅宮ではなくて、人間という存在ですよ。
一体、どれだけの思いを込めてあそこにやってくるのか……。
結果として「縁切り」出来てるならイイですが、一歩誤ればこれも「信仰」の域を超えて「盲信」です。気を付けましょう。
では、さよなら。
コメント